鮪ノ岬でブリを釣りたい①
みなさん、日本の夏と言えば何を思い浮かべますか?
ビール?浴衣?花火?
違います。
ショアジギングです。
北海道に限らず、全国的に人気のある釣りですよね。
船に乗らずとも港や磯からメタルジグを投げ、時に大物とのファイトを楽しめる。
北海道でもこの時期になるとブリが岸に寄ることもあってかなり熱を帯びることになります。
しかしここ数年、僕の周りではショアからブリがあがったとう情報はほとんどありませんでした。
なんでも海流の変化で岸寄りしないとの事でしたが、真偽の程は魚に聞いてみないと分かりません。
ですから今年の夏も特に期待はしていませんでした。
あの日までは。
7月に入ってすぐ、不意に訪れた5連休。
せっかくの休みですので、普段やらない事をやろうとダメ元でショアジギングに出掛けることにしました。
場所は北海道の青物といえばココ、と言われるほどの聖地「鮪ノ岬(しびのみさき)」。
うん、遠い。札幌からゆうに車で4時間はかかります。
しかも今時期の日の出は朝4時過ぎ。
早い。洒落にならんくらい早い。
朝まずめに間に合わせるには前の日の夜からのロングドライブが待っている訳でして…
まあ行くんですけどね。
鮪ノ岬の駐車場に着いたのは深夜1時半過ぎ。
平日ということもあって人はかなり少ない。
日の出を待たずに磯に入りました。
鮪ノ岬の一等地はこの2箇所。
①と②、近いようで潮の流れが全然違います。
どちらが良い、悪いかは僕には分かりませんが、素人の僕が見ても一発で「違う」ということが分かるくらいにこのエリアは潮通しが良く流れが変化しています。
この日は①に先行者がいたので②に入ることにしました。
釣りはじめて程なく、時刻は日の出前後でしょうか。
目の前にナブラが!!
にわかに活気付く磯。
5〜6人しかいない状況で目の前には逃げ惑う小魚、ボイル。
あ、これ貰いましたわ。
そうこうしているうちにお隣さんがヒット!
しかもデカい。
こ、こうしちゃおれん!
それまでジグを狂ったように投げていましたが、
トップに変えてアピールします。
まだ使ったことのないタックルハウスのフィードポッパー。
青物がトップに出るなんて夢のような瞬間、
訪れるんでしょうか?
訪れました!
水面のポッパーをひったくるようにバイト、そのまま走り出します。
フッキングもしっかり決まり、
さあ勝負…
と、止まらない?!
ファーストランを耐えようとロッドを立てた瞬間、
…フッ
え、
嘘でしょ?
PEから切れました。
そ、そうだここは手前10mくらいは根が張り出しているんだ。
擦られた感覚はなかったけど、一瞬で切れた。
歓喜、興奮、狂気乱舞の一瞬から絶望の一瞬へ。
その後、海は沈黙を守り僕のロッドがしなることはありませんでした。
しかしこの日は当たり日だったようで、
少ない人数ながら全体で5本のブリがあがる盛況ぶり。
常連の方も「こんな日はない」と語るほどの活性の高さでした。
く、くそう。
千載一遇のチャンスを逃した僕は密かに決意するのでした。
【緊急企画】ブリが釣れたら帰ります。
車中泊オンリーの0泊5日企画を開催。
怒りのブリ絶対釣るマンになりました。
以下、ハイライトです。
2日目…時化で朝は断念。夜は虻田でロック。(全体0)
3日目…朝、夕ともに沈黙(全体ヒラメ1)
4日目…朝、夕ともに沈黙(全体ブリ0)
5日目…朝、撃沈(全体ブリ2)
※カッコ内の数字は記憶が曖昧な上に「僕が見た範囲」ですのできっともっと釣れている方もいるかと思います。あくまで参考までに留めておいてください。
見事なノーフィッシュを決めて無念のタイムアップ。
一度トップに出たことに味をしめてダイペンを投げまくりました。
果たしてブリが釣れる日は来るのだろうか。
続きます。