道南江差でヒラメを釣りたい。
大分暖かい日も増えてきた北海道。
暦が進むにつれて狙える魚種も増え港やサーフが活気付いてきました。
日本海の海サクラマスが落ちついた頃にシーズンインするのが北海道のヒラメ。
道内各地のサーフや漁港、磯でメタルジグやワームを投げるアングラーの姿が目立つようになります。
僕も例に漏れずそのひとりな訳でして。
ある時は岩内港で狙ってみたり、
またある時は積丹の磯にあがって狙ってみたり。
しかしながら、釣れないんだなまたこれが。
一度、岩内の夜にヒットしたきり(足元でフックアウト)沈黙を守る海。
…まじで釣れる気がしない。
いや、待てよ。
岩内がダメならあそこがあるじゃない。
道南は江差。
以前から友人と計画していた2泊3日の江差遠征です。
札幌から車で5時間弱の旅。
「80センチ釣れたらどうしよう。」
「掛け布団と枕にして寝ます。」
道中そんな会話が自然と生まれ、まだ見ぬ座布団に思いを馳せます。
ここで今回使用したタックルをご紹介。
①
ロッド:TULALA Glissando90
リール:SHIMANO TWIN POWER 4000XD
ライン:SHIMANO POWER PRO Z 1.2号
リーダー:フロロカーボン16lb
②
ロッド:TULALA Portamento73
リール:SHIMANO EXSENCE CI4 3000MHG
ライン:SHIMANO POWER PRO Z 1号
リーダー:フロロカーボン12lb
①はジギングや足場の高い場所で、
②は港内でのナイトヒラメのために用意しました。
到着したのは深夜0時頃。
まずは江差港の常夜灯からはじめます。
…釣れない。まぁ、まだ挨拶みたいなもんだから!
その足で日の出と共に鴎島に入ります。
この磯、一見砂地が広がっているように見えて案外クセモノでして、至る所にバラ根があるんです。
ジギングをやろうものなら、
最初のフォールでコツン、根がかり。
シャクって落としたらコツン、根がかり。
何個ロストしたことだろうか、完全に心が折れました。
鴎島に見切りをつけ、コンビニの駐車場でコーヒーを飲みながら同行した友人H氏に尋ねます。
「フォールごとに底とってます?」
「いや、全部はとってない。なんか着底するとそれまで追ってきたヒラメが見切ってしまうこともあるらしいよ」
…え?そうなん??
実は、持参したジグを全て失うこの時まで僕はヒラメのことについてある誤解をしておりました。
「ヒラメってボトムとればとるほど良いんじゃないの?」
これって当てはまってるようで実は違うようです。
正解は「時に普通の魚と同じく活発に泳ぎ回っている」。
だから一度底をとったらある程度ルアーを浮かせる。
シャクって浮かせて止めて…着底前にまたシャクる。ストップ&ゴーでも着底させない。
みなさんが当たり前の様にやっているかも知れないことを僕は知りませんでした。お恥ずかしい。
もちろん、ボトム着底時にバイトしてきたこともあるし必ずしもそうとは言い切れませんが、これまで執拗に底を取り続けるスタイルをとってきた僕にとってボトム〜中層エリアのトレースを意識することは大きな一歩のように思えます。
そんな新たな発見をしつつ迎えた夕まずめ、
向かったのは江差港にある防波堤です。
「もうさっきまでの俺とちゃうで。」
散々ジグを投げては失った恐怖心から
ワームへと切り替えゴールデンタイムに勝負をかけます。
キャスト、着底、3回トゥイッチ、フォール。
着底前に3回トゥイッチ、フォール。
…
ちょうど日の入り直前の午後7時前。
ガン!!
中層付近でトゥイッチ中に強烈なバイト。
間違いない、ヒラメだ。
フッキングした瞬間そう確信(願望)し巻き上げます。
け、結構重い。
しかしこちとらグリッサンド90とツインパワー4000XG、ドラグが出るほどの勢いはありませんでした。
このタックル、ホント強いです。
友人がタモ入れしてくれ
やりました。
57センチ、今季初ヒラメです。
絶対に外れない良いところにフッキングが決まっています。
ヒットルアーはダイワのミドルアッパー4.2インチに16gのジグヘッドでした。
あと少し飲んでいたら鋭い歯がリーダーに届いてラインブレイクしていましたね…
裏を返せばスイミング中のルアーを丸呑みするほど活発に追っていたことになりますね。
何にせよ嬉しい嬉しい江差のヒラメです。
一昨年、江差遠征で撃沈。
去年に至っては全くヒラメの顔を見ることができなかった僕にとって価値のある一枚となりました。
何より今回の遠征で自分の釣りの幅が少し広がった気がします。
その後サイズアップを狙うも再び沈黙。
しかし江差遠征は個人的には満足のいく結果に終わりました。
その後、Amazonでミドルアッパーを買い漁ったことは言うまでもありません。