島牧のサクラマスを狙って奔走した話。
2020年。僕にはどうしても釣りたい魚がいました。
北海道のサクラマス。
例年、この時期は漁港の穴打ちでアブラコを一生懸命引っ張り出していたのですが、去年からトラウトの魅力に気づきはじめた僕としては、何としてでもキャッチしたい憧れの魚です。
スタートはまだ雪が残る1月中旬。
ジクを買い漁り、とりあえず島牧に足を運びます。
ショアジギングはたまにやる程度なので、
タックルは今あるものでやりくりします。
•ロッド:TULALA portamento73
•リール:SHIMANO EXSENCE CI4 C3000MHG
•リーダー:フロロ10lb
海サクラをやる方は9ft以上のロッドでタックルを組む方がほとんどですが、僕はロングロッドを持っていないうえに、7ft台でも十分戦えると判断しているので、この装備で挑むことにしました。
毎週末、可能な限り島牧に通う生活が続きます。
だが釣れない。
全くもって釣れない。
釣れるのはホッケやチビアメばかり。
時にサーフの離岸流を探し、時に磯にあがり、、
模索しながらジグを投げ続けました。
ルアーに関してはジグミノーやミノーも投げましたが、迷いをなくす意味でも岡ジグLT30とLT35を数色用意し、ひたすら投げ続けました。
だがしかし釣れない。
あまりにも釣れないので、室蘭沖堤防でアブラコ釣って現実逃避したり、
気分を変えて支笏湖、洞爺湖で陸封サクラ狙ってみたり(釣れない)。
気がつけば季節が進み4月。
この日は平日、仕事終わりに車を走らせ3時間。
夕まずめ狙いで島牧の有名なサーフに入ります。
風は穏やかで波もそこそこ、素人ながら良いコンディションだと判断して無心でジグを投げます。
15時半頃スタートし、2時間ほど
投げては巻き、投げては巻き。
大分日が傾いてきた頃、
…グンッ!
ロッドに重みを感じフッキング、直後にずっしりとした重量感が伝わります。
この時、ひとつのミス。
ドラグが思ったより固い!
自分が想定していた力加減でドラグが鳴りません。
「まじか。」
必死で調整し慎重に寄せていきます。
やっと掛けた魚、ここでバラしたら泣くに泣けません。、
最もバラしやすそうな波打ち際も慎重に…
既に息のあがる30オーバー。
しかしながらツララのロッドはよく曲がり、強い。
このクラスのロッドであれば、十分に寄せてくることが可能です。
波の力を利用して引きずり出し、
やりました。
メモリアルフィッシュは丸々太った64センチのメス。
釣り上げた達成感と心地よい脱力感が残ります。
4月に入り、釣果報告も続々と見られるようになり本格的なシーズンに入ってきたと実感します。
またこんなファイトが出来たら最高ですね。