【カバースキャット】ロックフィッシュにおけるノーシンカーリグの有効性について
2022年、皆さんはどのような釣りを楽しんでいらっしゃるでしょうか。
北海道ではポツポツとサクラマスの釣果が聞こえはじめ、ゆっくりとではありますが季節の移り変わりを感じとることができます。
さて、僕はと言うと2022年の釣り初めは室蘭沖堤防でのロックフィッシュ。
一投目で一撃53cmのアブラコをぶち抜いて好スタートを切りました。
水温が下がる厳寒期。
アブラコ釣りでは穴撃ちと呼ばれるスローな釣りがセオリーとされています。
巷では2インチのクリア系カラーのワームでボトムについた魚を丁寧に狙っていくのが定番のようです。
僕も例に漏れず、2インチから3.5インチ程度のワームを海底にある穴ひとつひとつに落とし込んでは
「ワームいかがっすかー!」と一軒一軒売り捌いていく訳です。
ただこの釣り、当たり前ですけど根がかりが物凄く多いんですよね。
ロックフィッシュの宿命。
一回の釣行でかなりの数のシンカーとフック、ワームを海に残して帰ってしまいます。
環境がどうだとか、SDGsがどうだとか偉そうに講釈を垂れるつもりはありません。釣りをしている以上、誰しもが自然に対して自分のエゴを晒している訳ですから。
ただそれが少なければ少ない方がいいのは当然。
そして何より財布に優しい。
ということで、表題に至る訳です。
「ノーシンカーでボトムをとることで根がかりが激減!釣果もアップ?!」
そんな都合の良いことがあるのでしょうか。
そんな事を考えていたある日。
この日もいつものように室蘭沖堤防にての釣行です。
前述の通り、真冬のセオリーである穴撃ちからスタート。
シンカーは21g〜28gのビフテキ、ワームはゲーリーヤマモトのヤマタヌキです。
リフトアンドフォールで丁寧に探っていきます。
竿先で感じるボトムの様子。
時折深い穴に落ちる感覚、僕はこの瞬間が堪らなく好きです。
「ここにおるんやろ?そして食うんやろ?」
…
「食わんのかい!」
そんな自問自答を繰り返してしばらく…
…カツン。
アブラコ特有の金属的なバイト。
一気にアドレナリンが脳内を駆け巡ります。
一呼吸置いて、渾身の力でフッキング!
そして一気に根から引き摺り出します。
この一連のやりとりがロックフィッシュの醍醐味です。
強烈なファイトであがってきたのは
47cmのナイスサイズ。
ワームの尻尾が食いちぎられていますね。
1匹釣って余裕が生まれた途端、
「ノーシンカーいってみようか」なんて考えちゃう訳です。
用意したのはこちら。
バス釣り界では知らない人はいないdepsのカバースキャット。
その独特なフォルムから圧倒的な釣果を叩き出し、今や入手困難な超プレミアルアーです。
その特徴は高比重であることと、水平フォール。
らしい。
3.5インチはそれこそアホみたいな値段で取り引きされているので、比較的手に入りやすかった2.5インチで試してみます。
海の状況はというと、風はそこそこ吹いているものの、キャストには問題なさそう。
潮は向かって右から左に流れています。
10mほどキャストし、じっくり落とし込みボトムをとります。
潮の流れに逆らわず、底を意識しつつ流していると…
ガツン!
…え?
食った!と同時にもの凄いパワフルな引きでロッドがぶち曲がります。
ノーシンカーで漂わせ抵抗がない分、そのバイトも明確。
足元に潜られそうになりながらも何とか浮かせて勝負あり。
大きさが分かりにくいですが、55cmのビッグワン。
わーお。
カバスキャ、いけるやん!
これで調子に乗った僕はドヤ顔でノーシンカーを流します。
今度は水中ドッグウォークなるものを試してみます。
ロッドを寝かせてボトムを這うような意識で
チョンチョン、チョンチョン、、ガン!
もらいましたわ。
今度は41cmのシマゾイ。
今回、一定の釣果を得ることが出来、ひとつ引き出しが増えました。
以下、高比重ワームノーシンカーを試してみた感想
【メリット】
•ワームの動きを最大限生かせる
•吸い込みが良い
•根がかりのリスクが少ない
【デメリット】
•スローな釣りになるので広範囲は探れない
•風や潮に大きく影響を受ける
まだまだ研究不足ではありますが、
これまでの固定概念を覆したという意味では有意義な釣行となりました。