尻別川でトラウトを狙う
6月に入り、北海道でトラウトシーズンが開幕しました。
北海道に来て5年、未だトラウトを釣ったことのなかった私は今年こそはと息巻きながらこの日を待ちわびていました。
去年は雪の降りしきる中、凍えながらも洞爺湖に足しげく通いましたが、そこはまさに地獄でした。
当たり前のようにノーフィッシュ。
若干のトラウマを抱えつつも…行ってきました、尻別川。
この日は毎週のように一緒に釣りに行く友人と同行です。
私は河川での釣りは初めてに近く、友人の勧めで向かったのは昆布駅からほどない橋の下。
ルアーは渓流ミノーの定番にして王道、
•スミス D-コンタクト
左側奥3つです。
このルアー、本当に美しいんですよ。
魚を釣る前に釣り人を釣る、、そんなルアーです。
しかもよく釣れる。使ってみるとジャークしたときのフラッシングが見事で、リアクションバイト狙いの釣りにも充分通用しますし、渓流用のミノーだけあって流れの中でも綺麗に泳いでくれます。
私の中ではシチュエーション問わず「とりあえずコレ投げとけ」というパイロットルアーになっています。
今回訪れた昆布駅近くのポイントはこんな感じです。
橋の下のディープエリアを中心に、上流、下流とも流れのヨレがあって色々なパターンに対応できそうです。
二股に分かれている上流側に立ち、ルアーを流していると
ググンッ!
小ぶりのニジマスです。
いけるやん!
このサイズでも充分嬉しいんですが、
釣れたとなると更なる欲望が生まれるのは釣り人の性。
もっと大きな魚いないかなーなんてアホ面さげてボーッとしていると
バシャンッ
橋の下のディープエリアで何かがライズしました。
とりあえず投げ入れてみる。
…
反応なし。
いや、ここでルアーチェンジ。
得意のDコンタクト50から得意のDコンタクト63へ。
ついでにフラッシングの強いカラーに変更。
同じコースを通してみます。
…
……
ガツンッ!
ひったくるようなバイトとともに走り出すドラグ。
明らかにさっきの魚とは違います。
大声で友人を呼びますが遥か彼方。
渓流の清らかな流れの音の中に響く興奮したおっさんの叫び声。
風流ですよね。
そんな呑気なことを考える余裕は一切なく、
容赦ない魚の抵抗に抗います。
ラインはフロロ6ポンド。
流れもあるので、強引なファイトはできません。
体力が尽きたのか、徐々に引き寄せられる茶色の魚影。
慎重にランディング。
…
勝ちました。
47cmのブラウントラウトです。
洞爺湖や支笏湖などで釣果報告のあるモンスター達と比べると「小さい」のかも知れませんが、
私にとっては特別な魚です。
北海道はトラウト王国。
まだまだポテンシャルの高いエリアは無数にあります。
新規開拓も含めて自分の引き出しをたくさん持ちたいと思った初夏の昼下がりでした。